ニュースレター

30号より「まど」

まど

「職場の同僚が通勤途中に粉砕骨折で入院した」

ビルメンテナンスの会社においては、度々労災が発生し、事故報告が会社によって行われている。毎月本社で定期的に安全衛生会議が開かれ、労災が発生すれば、事故の詳細が社内で発表され資料として保存される。

連帯労働者組合の職場組織である連帯・東京ビジネスサービスの組合員である筆者の所属する営業三部の設備スタッフにおいてはここ約2年間労災が無かったそうである。ところが、組合員のいる職場の設備スタッフである同僚が、仕事明けで応援の現場に行く通勤途中で負傷したのである。

これは紛れも無く、通勤災害であった。8月27日(火)、同僚は前日の朝9時から当日の朝9時までの24時間勤務が終わった後、応援で次の現場に朝10時から19時迄勤務する予定であった。負傷した同僚は応援に向かった約30分後、出発した現場の筆者に電話をかけてきたのである。電話の内容は、通勤途中でつまずいて肩を脱臼したとのこと。今日は応援の現場を欠勤するので、人の手配を依頼する電話だった。電話を受け取った筆者はビックリして要領を掴めず、現在の居場所やケガの程度などを聞くことも出来ず、現場の所長や主任に同僚が負傷して応援の現場を突然欠勤することだけを伝えるのが精一杯だった。

その後、負傷した同僚からの連絡により状況が少しずつ分かってきた。現場を出発して駅構内の通路でつまずき、肩を脱臼。近くの町医者に行って脱臼を直してもらったが、大きな病院を紹介され、労災指定病院の大きな病院に行き、精密検査を行なった結果、粉砕骨折していることが分かり、当日緊急手術し即入院となった。9月3日に再度手術し、4日に本社の人が手術した本人に聞き取りを行うとのことだった。

入院した本人は会社に迷惑をかけまいと、最初に行った町医者に健康保険で治療代を払ってしまい、労災手続きが複雑になってしまった。負傷してすぐに現場に戻ってくれば、労災指定病院を紹介するなど適切な対応を受けられたかも知れない。とにかく、9月いっぱいは入院となり、いつ退院出来るか分からないとのことであった。設備スタッフ1名が抜けた為、勤務スケジュールがきつくなり、休日出勤が増え、人の手配が一人必要となった。

9月12日、連帯・東京ビジネスサービスの組合員である筆者が、入院中の同僚へお見舞いに行った。当日、電話連絡後に病院を訪問したら、同僚はエレベーターホールまで来て出迎えてくれた。会社関係で病院に来てくれたのは組合員が初めてだった。約30分近く、廊下のソファーがある席で面談しました。同僚によると、3日の手術は長くて、午後1時に始まり、午後7時に終わったそうです。病室には午後8時に帰ってきたそうです。

リハビリは16日の週から始まります。職場から入院している同僚の病院まで徒歩約20分。本社の管理職は主に同僚からの連絡を待っているだけである。管理職が2週間以上経っても病院に面談に行かないのは問題があると思う。(K)